自宅を綺麗にするハウスクリーニングに関して知っておきたい基礎知識
プロのハウスクリーニング業者にお願いすれば綺麗になりますが、お金もかかります。まずは自分たちでお掃除をしてみましょう。大掃除や日常の掃除で基本技術を知っていれば作業効率も結果も違います。ここでは、「自宅を綺麗にするハウスクリーニングに関して知っておきたい基礎知識」に迫ります。
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掃除をする前にどういった準備をするのがキモ!
作業をする前に全体の流れを考えるプランニングはとても大切。これはハウスクリーニングの世界でも同じです。まずは掃除をしたい部屋をざっと確認します。どこに汚れがあって、どのような順番で掃除しておくのが良いのかイメージをつくりあげましょう。簡単なメモにしてもいいでしょう。
必要な道具や洗剤などは、作業の都度準備するのではなくて、はじめに全てを用意します。いちいち作業をしている途中に道具をとりにいくのは効率も悪いしです。基本ができていない証拠だと思って反省してくださいね。事前にしっかりと準備をすれば作業効率が良くなります。道具も厳選して、汚れに見合った洗剤を用意することが大事なポイントです。
お部屋は時計回りに掃除すべし!
準備ができたら掃除をスタートしますが、効率良く作業をするコツは「無駄な動きをしないこと」です。汚れを見つけて、その場所に移動していたら効率が悪いですし、やり残しもでてきます。そのうち、嫌になってくるでしょう。お部屋内での基本的な動きのルールがあります。それは、入口からスタートして時計回りに順番に掃除することなのです。
お掃除は上から下への意識を持つこと!
これも基本の「き」のルールの一つになります。汚れは重力によって下に向かって落ちるのは理解できるはず。床を先に掃除して、照明器具を後に拭いたりするとどうなるでしょうか。床に汚れが落ちてしまいます。
部屋の埃はどのように吸い取りますか?
- 掃除機で吸い取る
- 雑巾で拭き取る
- 浮遊させて部屋に出してしまう
掃除している間は、どうしても埃が舞い散ります。浮遊したあと、最終的に床に落ちてくるのです。このように考えたら床は最後に掃除することは当然になってきます。
埃や汚れを(1)お部屋の外に持ち出す(2)お部屋の外に流し出す(3)お部屋の外に掃き出す……などの方法で出口に向かって掃除しましょう。
コレも例外があります。建物の外壁や台所の壁面は下から上への掃除になります。上から洗浄してしまうと洗剤が液だれして筋になるからです。
すでに綺麗になっているゾーンは掃除しないこと!
綺麗な場所は簡単だから掃除しやすいのですが、最終的に見たら全体的に汚れていることが多いのがお掃除下手の特徴点です。「綺麗なところは掃除しない」ことは当然かもしれませんよね。掃除は「汚れを除去する」ことが目的。その目的をしっかりと認識するようにしましょう。綺麗になっているのか、汚れているのかを判断できる目を常にもっておくようにしてください。汚れたゾーンを掃除して綺麗になったら手をとめて仕上げをします。そして次のゾーンに移るのは掃除の鉄則です。
掃除をしても汚れが落ちなければ別のアプローチとして、洗剤や道具をチェンジしてみるといいかも?
長年の知識と経験があれば、汚れに見合った洗剤を使用できることができます。しかし、一般人には的確に道具を使うのはハードルが高いです。説明をしっかり読んでおきましょう。汚れの種類には(1)埃(2)水溶性の汚れ(3)油汚れ(4)固着物(5)シミ……などがあります。
建材との関係や洗剤の特性をしっかり理解しておきましょう。プロのハウスクリーニング業者はこういったことを全部理解して作業をしています。
ポイントは、初めから強力な洗剤を使わないこと。落ちない汚れが見つかったら、少し強い機能がある洗剤にスイッチします。汎用に使える中性洗剤で汚れが落ちない場合はpHの程度が強い洗剤・溶剤・研磨剤・漂白剤が配合されているタイプの洗剤を使ってみましょう。
ただし、注意しなければならないのは、建材を痛めてしまったり有毒ガスを発生させてしまったりしている場合です。強い洗剤の特徴としてpHの度外が高いです。取扱には慎重さが必要です。「まぜるな危険」の表示には特に注意してください。
トイレ掃除に使うことが多い酸性洗剤とバスルームのカビ取りで使う漂白剤を混ぜると、塩素と次亜塩素酸塩が化学反応を起こして人間の身体に有毒な塩素ガスがでてきます。軍隊の毒ガス兵器に使われたことがあるほどの威力があります。
洗剤の濃度や温度は適度に維持しておきましょう
洗剤の知識がない人は濃くすれば、綺麗に落ちると考えています。はじめて使う洗剤の場合は尚更でしょう。「乾麺活性剤」は洗剤の汚れを落とすベースの成分です。限界点(臨界ミセル濃度)を越えてしまうと、いくら濃度を上げても洗浄力はぞうだいしません。洗剤によって定められている濃度が適当な濃度なので、説明書の通りに薄めて使う方法が一番効率はいいです。
洗剤の濃度が濃すぎると、仕上げたり拭き取ったりしても洗剤がどうしても残ります。ムラができてしまって逆に汚れてしまいます。ガラス掃除をするときを思いだしてみてください。
台所で使う油汚れ用の洗剤を使って掃除したら、汚れは瞬時に落ちるのです。ですが拭き上げた後に透明なガラスに白い筋が残ってしまいます。これを落とすのに時間がかかってしまって非効率です。汚れと建材に見合った洗剤と濃度で掃除することが単純ですか、掃除の効率はベストです。
洗剤を使って汚れを落とす場合は温度が高ければ効果が発揮します。温度が10度上昇すると2倍のスピードで早く落ちます。理想的には40度前後の温度のお湯と洗剤で掃除することをお勧めします。
ハウスクリーニング専用エプロンを使って掃除をすると効率が格段にアップします
必要な道具が常に手が届く場所にあります。正直言いまして、お掃除は体力勝負です。いちいち道具を取りに行くと余分な体力を使います。無駄な時間にもなります。こう言ったこともハウスクリーニング専用エプロンを利用するほうが合理的です。袋に入れるのは次のようなものです。
(1)ブラシ(2)バッド(3)スクラバー(4)かみそり歯(5)小ほうき(6)マイナス・ドライバー(7)スポンジ(8)ブラシ・たわし(9)ぞうきんを入れておきましょう。そこに必要になる(10)洗剤スプレーをひっかけておけばいいです。
効率と集中力が掃除を上手にする秘訣です。素晴らしい掃除をするならば必要な道具を身につけるようにしておきましょう。これ以外にも掃除で必ず必要なものがあります。「バケツ」「洗剤類」「掃除機」「雑巾」など。これらはエプロンには入りませんよね。
掃除をする真ん中にレジャーシートを敷いて、この上に置くように決めておきましょう。置き場所をちゃんと決めておかないと、あちらこちらに散らばった道具を探すのに時間がかかります。そして、物を置いた湯かに輪ジミができてしまいます。
掃除するときに対象物が外せるならば外して掃除しましょう
汚れを直接落とすものは洗剤ではありません。洗剤は汚れを物から切り離すだけの役割しかしません。汚れを落としてくれるのは雑巾とか水です。つまり、水で洗い流したり、雑巾で拭きやすい場所で作業することが綺麗にするために必要な条件になります。
設備や器具はドライバーがあれば簡単に外せるものが想像以上に多いです。掃除する場合はドライバーなどの簡単な工具があればいいでしょう。器具は可能な限り外して水洗いできるものは水で洗いましょう。手元で雑巾拭きができるならば、掃除の効率もグンとアップするのです。仕上がりも綺麗ですね。
もともと光っていたものは光らせるまで掃除をしましょう
掃除が終わって部屋を見渡してみたら、どこが綺麗に感じるでしょう。それは光っているものがキラキラしているかどうかです。光るものは光らせてあげましょう。
光らせると良い場所をピックアップしておきましょう。
(1)水栓(2)鏡(3)ガラス(4)便器(5)鏡面加工がされている石材や金属などです。こういったものは新品のときには光っていたはず。その輝きを復元させることを目標に掃除をしましょう。
自分の顔が映る程度をゴールラインに考えてください。ですがあまりに力を入れすぎると表面を傷つけてしまうこともあります。磨く素材や洗剤は気を配ってください。細心の注意で掃除することが大事です。
掃除を最終的に仕上げる場合は、左手には湿った雑巾で右手は乾いた雑巾を利用します
色んな洗剤を使用して汚れを落とすことができたら仕上げをしなければなりません。残った洗剤や洗浄によって残った汚れを完璧に除去します。掃除をしたあと綺麗に感じることができるかどうかの度合いは、仕上げがどれだけできるかどうかです。では、具体的な仕上げの方法をご紹介しておきましょう。
しっかりとすすいで絞った雑巾を左手に持ちます。そして右手は乾いた雑巾です。ハウスクリーニングをする場合は、乾いた雑巾を頻繁に使用します。多めに用意するようにして、汚れたらどんどんと新しいものに替えてください。
まずは、洗剤を使って掃除をして汚れを落とした箇所をしっかりと絞った雑巾で拭き上げましょう。残っている汚れや洗剤を完璧に拭き取る気持ちで臨みましょう。斜めに手を動かすのではなくて、垂直・水平の方向にして拭き残しがないように注意してください。
しっかりと拭いたら、このままでも綺麗と感じます。ですが乾燥した後は、拭きあとが浮かびあがっています。
次に、右手で持っている感想した雑巾で拭き上げます。余っている水分を完璧に取りのぞきます。不純物がない状態を目標にしてください。
照明器具のライトの角度によって拭き跡のスジが見えたりしまいます。少しずつ見る角度を変えながら丁寧に拭いてゆきましょう。特にステンレスやスチールなどの金属類などやガラス面の掃除は、この方法をしなければなりません。
掃除の作業の確認は3つの視点でチェックしましょう
掃除が終わったら、最終チェックをしましょう。意識したいことは自分以外の人達が、部屋を見た場合にどのように感じるかどうかです。ポイントは3人の視点から見て確認することです。
(1)自分と同じ身長(2)自分より高い身長(3)自分より低い身長……この3つの視点です。作業中は見えていなかった汚れが見つかるかもしれません。汚れを見る人の視点はひとつではありません。
毎日掃除することが大事です
家事の中で一番嫌な仕事が掃除ではないでしょうか。しかし、掃除をしないと間違いなく家の中が汚れます。人間が生活している限り、外から運んでくる汚れがあります。家具や電化製品からの汚れが絶えず存在しています。
日常的に掃除する場合の鉄則は「除去しやすい間に汚れを取りのぞくこと」です。最初は汚れがついている状態ですが、それが染みこんできます。固着した状態になり、カビや錆が発生した状態になります。毎日お掃除することによって、手間がかかる掃除をしないですみます。汚れが進むほど、汚れを取るのに時間がかかります。
まとめ
自宅を綺麗にするハウスクリーニングに関して知っておきたい基礎知識をご紹介してまいりました。作業の基本ばかりですから、すべて覚えておいて損はありません。プロフェッショナルのハウスクリーニングスタッフもこういったノウハウを持っています。これが掃除の基本の「き」ですね。ご家庭の掃除でも行かせるのです。さらに、便利な情報を随時別ページで解説してゆきますので、参考にしてみてください。